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文部科学省「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(調査分析)」の事後評価でA評価を獲得しました。
令和3年度に同志社大学が代表機関(共同実施機関:上智大学)として採択された文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(調査分析)」の事後評価が発表され、「A評価」をいただきました。
日本の私立大学特有の課題として「私立大学の多様性」「大学経営層の意識」を抽出し、これらを解決するための「ダイバーシティ推進モデル」として、「スタートアップ型」と「アドバンスト型」を提示したことや、調査分析の成果を可視化し、広く発信したこと、さらに私立大学へダイバーシティ推進モデルの普及を積極的に図ったことなどが評価されました。
植木朝子学長のコメント
本学は、「一国の良心とも謂ふ可き人々」の養成を掲げた創立者・新島襄の志を受け、「良心教育」を建学の精神としています。その良心教育のありようを示すものの一つに、新島が自身の不在中退学になった学生たちを思い、創立10周年記念演説において涙ながらに語った「諸君ヨ、人一人ハ大切ナリ」という言葉があります。この言葉を我々は大切に受け継ぎ、良心教育の実践による多様性と寛容に満ちたキャンパスで、異なる考え方や価値観を互いに理解し合い、一人ひとりを大切に思うことができる機会を創出してきました。このような建学の精神と歴史を踏まえ、さらに個がいっそう豊かに輝くダイバーシティ・キャンパスの実現をめざすべく、2020年度、本学はダイバーシティ推進宣言を制定、公表しました。そして、男女共同参画・ライフサポート、多文化共生・国際理解、障がい者支援、SOGI理解・啓発の4つを重点的に取り組む課題として掲げました。時をほぼ同じくして、本学と上智大学とが共同で採択されたのが文部科学省科学技術人材育成補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(調査分析)」です。本事業では、女性研究者の研究力向上やキャリアパス支援に焦点を当て、現状分析と共に国内外の先進的な事例を調査し、好事例を本学のダイバーシティ推進施策に生かすことができました。すなわち、本事業が、本学のダイバーシティ推進の課題のうち、男女共同参画・ライフサポートに関する取組を大きく進める力となったのです。そして現在、私立大学全体に波及させるべく、その成果の発信と啓発に努めているところです。
本事業で得た知見を生かし、本学は今後いっそうダイバーシティ推進を加速させてまいります。そして、他大学のみならず企業、自治体等と連携し、社会のダイバーシティ推進に貢献してまいる所存です。